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僧侶、ゲイバーをやる。一日目|S-Labo

僧侶、ゲイバーをやる。一日目

本多 清寛
セクシャルマイノリティゲイバーLGBT僧侶SOGI普通

2016年11月21日。

その日から僕は、ゲイバーの日替わりマスターになった。

断っておくと、僕自身はゲイではないと思っている。普通の男として育ち、普通の恋愛をして、普通に妻子がいる。そんな〝普通〟の男子のつもりで生きてきた。

でも〝普通〟とは一体なんだろう?

そもそも、本当にこの世の普く全てに通じるような〝フツーのこと〟なんかあるんだろうか?少なくとも、一年間のゲイバー勤めで、僕の普通は恐ろしく広がってしまった。

もっと言えば、普通であってもなくても、どちらでも良くなってしまったのだった。

そんな、一年間を振り返る、ゲイバーのマスターをやってみた僧侶の日記。

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始めはお客として。

当時の僕は同性婚について研究していた。その中で当事者の話が聞きたいと思った僕は、新宿二丁目に行くしかないと決心し、初心者向けのゲイバーへ向かった。

気を付けなければいけないのは、聞きたいことを聞くためだけの訪問者ほど失礼な者もいないということだ。せっかくゲイバーに行こうと思えるようなチャンスが来たのだから、まずは単なる客としてお邪魔することにした。

ただ、始めての場所はとにかく怖い。しかも、それがゲイバーだったのだからなおさらだ。世間のイメージにあるように、いきなり触られるのではなかろうか、言い寄られてしまったらどうしようか、そんなことを考えながら、夜のゲイバー巡りがスタートしたのである。

カルチャーショックを受ける。

僕がゲイバーをやるようになったお店に行ったのは、既に何件かのバーを回った後のこと。

ここのオーナーママが、90年代のゲイ・ムーブメントを牽引した方で、お話を聞きたかったからだ。

扉を開けて、挨拶をし、ビールを注文。なんとなくボックス席で飲んでいると、オーナーママが話しかけて下さった。

 

ママ(´・ω・)「で、あなたはち〇こファンなの?ま〇こファンなの?」

僕(゚д゚ ) 「ふぇ・・・。(ポカーン)」

 

衝撃の一言だった。僕自身、自分が何に対して「ファン」なのか考えたこともなかったからである。そして僕は気が付く。

「ああ、そうか。ファンでいいのか。」

男は女、女は男と恋愛しなければならないとか、同性同士の恋愛なんて不自然とか、そんな話はどーでもよくて、要は「私が何を好んでいるのか」を問題にしても良かったのだ。

どこかの誰かじゃなくて、今ここにいる私が何を好きでいるのか、そこに注目してもよかったんだ。僕は、落雷を受けたような気がして、只ひらすらに飲み続けるしかなかったのである。

一ヶ月後にTwitterで連絡が来る。

お店では、僕がどうしてお店に来たのかをお話したくらいで、正直どう思われたのかはわからなかった。

けれど、ファンでいいのかという安心が生まれたお陰で、自分の中では同性愛に対する考え方がまるっきり変わっていたように思う。

そんな折り、オーナーの伏見憲明さんからメールが届いた。内容は「曜日担当でカウンターの中に入らないか?」ということだった。

一度しかお目にかかったことがないのに、お店を任せて頂くなんて光栄なことだけど、おそらくどうかしていると思う。二つ返事でやりたいと答えた僕も、かなりどうかしている。

ただ、本当に嬉しかった。

 

僕はゲイバーのマスターになったのだ。

 

※次回はゲイバーのマスターになった時の話です。

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