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バレンタインからみる仏教 ~義理チョコは布施行といえるのか?~|S-Labo

バレンタインからみる仏教 ~義理チョコは布施行といえるのか?~

中野 孝海
修行仏教考察布施

 布施行とは自分の持っているものを他者に施す行為であり修行の一つである。

 そしてこの季節に他者に施すものと云えばそう……義理チョコである。

 人によってはお返し目当てなことも少なくない義理チョコ。

 果たしてその行いは布施といえるのだろうか? 

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 義理チョコ(ぎりチョコ)とは、一般には、日本の女性がバレンタインデーの2月14日に、恋愛感情を伴わない男性に対し、日頃の感謝の気持ちを込めて、またはホワイトデーの返礼を期待して、贈答するチョコレートのことである。(Wikipedia参照)

聖バレンタインデー

 2月14日。この日は恋する乙女にとって特別な日。

 思いを寄せる男性に対し、チョコレートと共に愛の告白をする日。

 恋する乙女の思いを届ける決戦の日。

 それが「セントバレンタインデー」である。

バレンタインデーの由来

 バレンタインデーの歴史は古いようで浅い。というのもその起源には様々な説があるからです。

 最も古いものでは西暦200年代のローマまで遡らなければなりませんが、こと日本おいてバレンタインという言葉が出てくるのは、昭和11年(1936年)に神戸のモロゾフ製菓というお菓子メーカーが出した広告が最初といわれています。

 当時の日本ではあまり評価されることはありませんでしたが、その後の各お菓子メーカーによる絶え間ない努力によって、2月14日は「好きな人にチョコを贈る日」というイメージが日本全国に浸透し、定着しました。

本命チョコと義理チョコ

 そして皆さんもご存知のようにこの日贈られるチョコには2種類のチョコが存在します。「本命チョコ」と「義理チョコ」です。

 本命チョコが恋愛感情を抱く意中の人に手渡す「愛の告白」であるのに対し、義理チョコは文字通り「義理」、そこに恋愛感情はなく、日頃の付き合いを考慮した上で行われるただの贈り物です。

「言っておくけどこれ義理チョコだから! 勘違いしないでよね!」

  その言葉に一体どれだけの男子が惑わされ、勘違いしたことでしょうか。

 

義理チョコあげる派? あげない派?

 しかし、近年ではこの義理チョコを巡る動きに変化がみられます。

 有名なチョコレートメーカーである「GODIVA」が、2月1日発行の日本経済新聞の朝刊に掲載した「日本は、義理チョコをやめよう」というメッセージは、大きな反響を呼びました。

 義理チョコは、あげる方も貰う方も何かと忖度そんたくしてしまう。それを負担に感じる人も少なからずいるのは事実であり、純粋に「気持ちを伝える歓び」と「その楽しさ」をもっと多くの人に知ってほしい。

 そういう思いがあったからこそ、この広告を掲載し、全国に呼び掛けたのです。

布施は謝礼とは違うもの

 「布施ふせ」という言葉を耳にして、法事や葬式を行った僧侶に対する「謝礼」のことをイメージする方は多いでしょう。ある意味では間違いではないかもしれませんが、布施を修行と捉えるとそれは正解にはあたりません。

 布施行ふせぎょうとは「施す行為全般」を指す修行であり、「施される物」には金品や食べ物などの物質的なものだけでなく、言葉や表情などの抽象的なものも含まれています。

 布施は「施す人」「施される人」「施されるもの」の3つが必要です。更に布施を修行とするためには、この3つ全てが「清浄しょうじょう(清らか)」であることが大切だとされています。

 そして、清らかに行われた布施は「三輪空寂さんりんくうじゃくの布施」と呼ばれ、布施の修行では最もとうとい行いといわれています。

下心がない布施 

 布施における「清浄しょうじょう」を分かりやすく表現すると、「下心のない状態」になります。少し義理チョコを巡る二人の関係で考えてみましょう。

 義理チョコを貰ったことのある人は、次のような言葉に聞き覚えがないでしょうか?

「ホワイトデーのお返し、楽しみにしています」

 この言葉から、このチョコレートはお返し目当てに贈られた義理チョコであることが分かります。見返りという下心がある以上、布施とは言えません。 

 仮にこの言葉がなかったとしても、チョコを貰った側が「貰った以上何かお返しをしなければならない」という気持ちに駆られてしまうと、忖度そんたくする気持ちが芽生えてしまいます。これもまた布施にはなりません。

仏教的な義理チョコ

 では、どうすれば義理チョコを用いた布施は成立するのでしょうか?

 筆者が考える「仏教的な義理チョコ」は以下の通りです。

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 答えは簡単で、「素直に気持ちを伝え、素直にそれを受け取る」ことです。そうすることによってお互いに心理的な負担が生じることはなく、義理チョコも清浄なチョコとして消費されます。

 これぞ仏教的な義理チョコ…と胸を張って言いたいところですが、あくまでもこれは「布施行」という修行法に当てはめた義理チョコの渡し方であり、バレンタインに相応しいかどうかはわかりません。

 更に言ってしまえば、義理も本命もそれ以外も、腹に入れば皆同じであり、最後は排出されるものなのです。ロマンチックのかけらもありませんが、それもまたこの世の道理といえるでしょう。

ややこしくなる原因

 何故、チョコレート1つでここまで話がややこしくなるのでしょうか?

 もしかしたら、お中元やお歳暮など、何かを貰ったら何かを返すという古くから伝わる日本の風習や慣習がそうさせているのかもしれません。

 確かに、貰ったら返すということを強制されるのは嫌だと思います。しかし、貰ったことが嬉しかったならば、その気持ちを相手にも贈りたいと思うことは素敵なことです。願わくば、そういった贈り方をしたいものです。

 ちなみに、筆者は僧侶なので、気持ちのあるなしに関係なく、頂いたものは、ありがたく頂戴することにしております。

 

……まぁ、私には関係ないんですけどね。

 

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