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執着と正常性バイアス~来るべき災害に備えて~|S-Labo

執着と正常性バイアス~来るべき災害に備えて~

中野 孝海

 まず全国各地で発生した豪雨災害で亡くなられた方々に対し、ご遺族も含めた皆様の安穏を心からお祈りいたします。

 近年多発する大規模な自然災害。深刻なニュースが流れる度によく耳にする言葉があります。「正常性バイアス」という、自分自身の身を守るために機能する心の働きです。

 しかし、それがかえって人を窮地へと追い込むことがあるというのです。今回はこの「正常性バイアス」と仏教の言葉である「執着」について考察していきます。

暗雲立ち込める東京。災害は何時何処で起こるかわからない。

正常性バイアス

 皆さんは「正常性バイアス」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

 正常性バイアスとは、心理学用語の一つで、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性をのことをいいます。事件や事故、災害などに巻き込まれた際に、「自分だけは大丈夫」といった身に迫った危険を過小評価する行為もしくは心理状態のことを表す言葉として、以前から心理学の世界では広く用いられてきました。この言葉が広く知られるようになった要因として挙げられるのが、近年多発する大規模な自然災害の存在です。

災害大国日本

 温暖化の影響からか、近年の日本は毎年のように大規模な自然災害が多発するようになりました。台風による被害や豪雨による災害がその代表格といえるでしょう。最近では今年の7月に発生した豪雨の影響により、九州地方をはじめ、岐阜県や長野県でも大規模な水害被害が発生し、多数の死傷者が出ました。復旧作業が急ピッチで進められていますが、停滞する梅雨前線による長雨と、新型コロナウイルスの存在が事態をより深刻化させています。

 近年多発する未曾有の大災害に対し、気象庁は防災情報を5段階の警戒レベルを用いて伝えるなどの対策を講じています。※詳細はこちらから。

 

警戒レベル1 災害の心構えを高める。

警戒レベル2 避難行動の確認。

警戒レベル3 高齢者や要介護者などは危険な場所からの避難を開始する。

警戒レベル4 対象地域住民の内危険な場所にいる人は全員避難。

警戒レベル5 すでに何かしらの災害が発生している状況であり、命を守るための最善の行動をとる。

 

 今回の豪雨災害でも最高レベルである「警戒レベル5」が複数個所で発令されました。段階的に警戒レベルが引き上げられていったにも関わらず、避難が間に合わず、取り残されてしまうケースが多く報告されているのが現状です。

避難が遅れた原因として「想像を絶する降雨量だった」「発生時刻が夜間であった」など、複数の要因が重なったことが考えられますが、その中の一つに先述した「正常性バイアス」が考えられます。

遅れた避難とその理由

 以前当サイトで掲載した記事にもあるように、私自身も、昨年の10月に発生し、全国に多大な被害を齎した台風19号の被害を目の当たりにした経験があります。当時私たちが住む地域に出された警戒レベルの最大値は「4」。該当する地域住民は全員速やかに避難しなければならない非常に危険な状態に陥ると予想がなされました。事実、近くを流れる河川は氾濫ギリギリまで水位が上がり、地域によっては越水や堤防が決壊するなど大規模な水害が発生し、多数の死傷者が出てたことが後に判明しました。

 にもかかわらず、私を含めた家族4人は、地域が指定する避難場所へは移動せず、ギリギリまでその場に留まり、最終的に境内内にある坐禅堂の2階へと避難しました。避難と呼ぶにはあまりにも遅い行動だったといえるでしょう。

 避難が遅れた理由として、市が発行しているハザードマップに筆者が住んでいる地域が該当していなかったこと、周辺よりも若干ではあるが高所に位置していたことが挙げられます。更にテレビやインターネットで最新の情報を入手し、いつでも避難できるよう準備はしておりました。

 「ここなら安全」「いつでも避難できる」今振り返ってみれば、あの頃の私たちはまさに、正常性バイアスと呼ぶにふさわしい、危険な心理状況に陥っていたように感じます。

命を守るために

 最悪の結果を招かないためには、常に最悪のシナリオを考えて行動しなければなりません。しかし、その準備は一朝一夕では調えられません。災害時の備蓄や避難する際の持ち物の確認。避難場所までのルートを実際に歩いてみるなど、平時からの心構えが重要となってきます。特に今年は、新型コロナウイルスの感染予防の影響で、避難所の上限が平時よりも少なく設定されている恐れがあります。避難先を複数設定しておく他、可能であるならば安全圏にある親族や友人宅への避難も選択肢に入れたほうが良いでしょう。その際にも感染対策が必要不可欠であることを忘れてはいけません。

 自分自身の準備が整えば、今度は周囲にも目を向ける余裕が生まれるはずである。仏教の命題は衆生済度。あらゆる生命を迷いの世界から救いあげることです。1人でも多くの人命を救い、悲しい結果を招かないためにも事前の準備は欠かすことができません。常日頃から言葉を掛け合い、協力し合う。そのことをしっかりと認識したうえで、これからの災害に備えていきましょう。

 最後に、今一度此度の災害で被災された方々に対し、1日も早い復興を願うとともに、犠牲になった方々に対して、心よりお悼みを申し上げます。

参考資料・リンク

国土交通省気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」

tenki.JP「正常性バイアスを知っていますか?「自分は大丈夫」と思い込む、脳の危険なメカニズム」

S-Labo「避難から生じる苦しみ ~台風19号からみた避難の難しさ~」

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